自然素材 桐とのお付き合い・・・・・。パート2

桐には、特筆すべき性質が多数あります。

より住まう人に知っていただきたい特性。
より施工する方に知っていただきたい特性。

 

・ホルムアルデヒドなどを含まない 

「桐」はシックハウス症候群の原因物質とされている
ホルムアルデヒドを含まみません。
 安心してお使いいただけます。

  画像の説明

・調湿作用がある 

桐は、置かれた場所の温度と湿度に応じて、自らの含水量をある一定のところで安定させ増減をしなくなります。
この時の含水率を平衡含水率といい、場所に応じて異なります。
屋外15%ほど屋内8~12%ほど、エアコンがついていれば4%のことも。
天井より床のほうが高く、太平洋側より日本海側のほうが高くなります。

さて、置かれた場所の温度や湿度に変化があった場合、

桐はどうするのでしょうか。

 

桐は、変化のあった温度や湿度に応じた平衡含水率になろうと、大気中の水分を取り込んだり放出したりするのです。

大気中の水分が増えた場合には、桐は水分を取り込みます。
大気中の水分が減った場合には、桐は水分を放出します。

 

・桐の調湿作用は長けています。

空間の中の人数、外の天気、食事中か睡眠中か・・・

絶え間なく湿度が変化し続けている住空間に、桐は常に心地よい環境を整えてくれます。

 

・虫がつきにくい 

桐の抽出成分の中には昆虫を寄せつけない成分(パウロニン、セサミン等)が多量に含まれています。
そのため、乾燥した桐材には虫がつきにくいといわれています。
普通の樹木だと8月から9月に伐採しないと枯れてしまいますが、桐の場合はいかなる季節に伐採しても木食い虫がつかないので枯れません。

 

・耐朽性が強い 

軽くてやわらかい桐材は腐りやすいと考えられがちですが、実は極めて腐りにくい木材なのです。
それは桐材に防腐成分のタンニンが多く含まれているためで、このタンニンによって桐タンスは腐ることなく長く使うことができます。

 

・冬暖かく、夏涼しい 

桐の幹の芯には細い空洞(髄孔)があります。
そのため、完全に乾燥してしまうと細胞の内部が乾いた空気に満たされ、熱が伝わりにくくなり=熱伝導率が低いといいます。
桐の熱伝導率は0.063kcal/mh℃、対してケヤキは0.123kcal/mh℃ですから、他の木材比べて熱くなりにくい、冷たくなりにくいのです。

 

・燃えにくい 

桐の発火点は425℃と他の乾燥木材(杉の発火点は240℃)

と比べて高く、特に20ミリ以上の厚さがある桐タンスの場合、発火せずに表面が炭化してしまうといわれています。
内側に空気層が多いため、燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるのに時間がかかるのです。
よく金庫の内部に桐が使われているのは、火災にあっても重要な書類を熱から防いでくれるからなのです。

 

・音の響きが良い 

桐は、木繊維を始め諸細胞の膜壁か薄く、空間が多い多孔質です。
このため、音響性に優れており、昔より琴や琵琶などの楽器に使われていました。

 

・加工しやすい 

木材の収縮率が大変小さいので、狂いや割れが少なくはじめから精密に作ることができます。
このため収縮率が低い桐でも、僅かな収縮や膨張で空間の外の湿気や水などから守ることができます。

羽目板

・非常に軽い 

バルサ(0.1~0.2)に次ぎ、世界第二位。
水の比重1に対して桐は、0.29であり、国産材の中で最も軽量です。
絶乾比重(含水率ゼロの時の比重)は0.17~0.37、

気乾比重(含水率15%の比重)は0.19~0.40です。
細胞の膜壁が薄く、なかの空気層が大きいので柔らかく、持ち運びや取扱いに便利です。  

実際に子供でも30センチ四方のサンプル板10枚を積んで持ち歩けます。

 

・軽い割合に強度がある 

スギの2/3の強度で、抗曲強70%程度の強さを持ちます。

あなどれません。

美しいのに、軽く、摩滅に強い。

下駄に好んで用いられていたのも納得できます。

 

・やはり美しい 

言わずとも知れた事実。なめらかで、木目が明瞭。
色は何とも言えない優しい色合いです。
表面をカンナで削ると、光沢がでます。

「絹目光沢 キヌメコウタク」と呼ばれます。

 

・ECO ~エコ 環境にやさしい

桐の木は植えてから、およそ15年から20年で、素材として使えるまでに成長します。
一般的に、杉が育つまでに必要な年数は約80年、松は約40年といわれています。
桐ならその四分の一から半分の歳月で木材として使えるようになるのです。
早く資源化できるため、桐を建材に使うことにより、回復に時間のかかる樹木を伐採する必要がなくなります。
すなわち、桐製品を買うことで、緑を守ることにもつながるわけです。

 

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更に・・・
桐だけでなく木材の特性もご紹介します。

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・衝撃に対する安全性が高い 

パイプ状の細胞が柔軟に変形してクッションのような役目をするので、例えば、大理石に比べて2~3倍の衝撃吸収能力があります。
このため、床や壁に木材を上手に使用することは、転倒などによるけがの防止につながります。

 

・目にやさしく、音をまろやかにする 

紫外線は私たちの身体に悪い影響を与えることがあり、海や雪山ではこの有害な紫外線から目を守るためにサングラスをかけて目を保護します。
木材は、紫外線をよく吸収するため、木材から反射する光にはほとんど紫外線は含まれません。

紫外線の反射が少なければ、目に与える刺激も小さくなることから、木材は目にやさしい材料であるといえます。

 

・木材は健康に良い  天井施工 桐羽目板

桐木材を多く使用している施設では、インフルエンザにかかったり、転んで骨折をしたりする入居者が少ないという結果が出ています。

 

家づくり安心住宅は、これからも本物の無垢素材を皆様にご提案して参ります。

 

        

               家づくり安心住宅株式会社石原工務店

                     代表取締役 石原 真次